抗逆流バルブ付き尿道カテーテルの課題
抗逆流バルブ付き尿道カテーテルは、従来の排尿バッグを不要にし、膀胱容量が十分であれば5〜7日間体内に留置できるとされていますが、いくつかの問題点も報告されています。
細菌感染
尿道カテーテルは、尿道から膀胱へプラスチックチューブを挿入して尿を排出する簡単な手技ですが、不快感が伴い、細菌感染による合併症が起こりやすいです。長期間の留置は膀胱痙攣や尿漏れ、腎盂腎炎を引き起こすことがあります。
男性に特有の問題
男性の場合、汚染された尿が精嚢に逆流すると、精液の分泌や射精時の精子運搬に関与する腺が損傷しやすく、また精巣上体炎(上体炎)を引き起こすことがあります。
膀胱活動の亢進
夜間の頻尿や膀胱過活動が見られることがあります。バルブが不良の場合、尿が膀胱から尿道や腎臓へ逆流するリスクも高まります。
合併症予防策
カテーテル関連尿路感染は急性期医療施設で報告される合併症の約3分の1を占め、入院期間の延長や医療費増大、罹患率・死亡率の上昇と関連しています。予防策としては、細菌付着リスクが低いコンドームカテーテルの使用や、尿道カテーテルが不可能な場合に行う経腹膀胱瘻(上部膀胱造設術)が挙げられます。後者では、抗逆流バルブ付きカテーテルを用いて尿の一方向流入を制御し、チェックバルブや閉鎖可能な開口部で逆流リスクを低減します。
