腎不全に伴うかゆみ(腎性かゆみ)の治療法
かゆみ(pruritus)は、時に日常生活に支障をきたすほど強い痒みを指し、全身性疾患、とくに慢性腎不全と深く関係しています。
腎性かゆみとは
慢性腎不全(CRF)は腎機能が徐々に低下する状態です。特に血液透析(HD)を受けている患者さんでは、かゆみが副症状として現れることがあります。
原因と根本治療
腎性かゆみの最も基本的な対策は、腎不全そのものを治療し、かゆみの原因を根本から取り除くことです。腎不全の管理には食事制限、体重管理、血圧や糖尿病のコントロール、ハーブ療法などがあります。
局所療法
皮膚のかゆみを和らげるために、以下の方法が有効です。
- 冷たいシャワーや冷湿布で皮膚を冷やす
- カラミンローションやメントールローションの使用
- 乾燥肌用の保湿剤
- 低刺激性の外用ステロイド剤
内服薬による治療
重度の腎性かゆみには、内服薬が必要になることがあります。主な薬剤は以下の通りです。
- アスピリン
- ドキセピンやアミトリプチリンなどの抗うつ薬
- 抗ヒスタミン薬
- 抗てんかん薬
- サリドマイド
- オピオイド受容体拮抗薬
その他の対策
かゆみを悪化させる要因を避けることも重要です。
- 刺激の強い衣類や、過度に汗をかく状況を避ける
- カフェインやアルコールなど、かゆみを誘発しやすい飲食物を控える
- 爪を清潔に保ち、感染を防止する
- かきむしる代わりに、手のひらで優しくこすって痒みを和らげる
