腎臓病ステージ別のタンパク質摂取目安

腎臓病とは

腎臓病(慢性腎臓病、CKD)は、腎臓の濾過機能が低下し、ネフロンが障害を受けることで起こります。糖尿病や高血圧、自己免疫疾患、遺伝的要因など自然原因が多く、症状が出にくいため診断までに数年から数十年かかることがあります。また、外傷や中毒といった非自然的要因でも腎臓が損傷します。尿中にタンパク質が多く出る(蛋白尿)は腎臓病の重要なサインで、診断後はタンパク質摂取を制限する必要があります。

腎臓病のステージ

腎機能は糸球体濾過率(GFR)で評価され、ステージⅠ〜Ⅴの5段階に分類されます。ステージⅠは軽度、Ⅴは末期腎不全です。GFRが30〜90 mL/min/1.73 m²の範囲はステージⅠ〜Ⅲに相当し、正常に近い状態です。蛋白尿が続くと余分なタンパク質が体内に蓄積し、倦怠感、嘔吐、食欲変動、味覚異常、かゆみなどの症状を引き起こすことがあります。

タンパク質摂取の目安

ステージⅠ〜Ⅲでは、総エネルギー摂取量の12〜15%をタンパク質から摂ることが推奨されます。ステージⅣでは10%に抑えることが望ましいです。ステージⅤ(透析が必要な状態)になると、透析でタンパク質が除去されるため、タンパク質制限は不要となります。むしろ、体の維持に必要なタンパク質量を確保するために、医師の指示に従って摂取量を増やすことがあります。

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