腎臓は体のどこに位置しているのか?
位置
腎臓は左右に一つずつ、背中の中部、脊柱の両側に位置する豆形の臓器です。肋骨のすぐ下、背側にあり、前方には胃や肝臓、大腸などが配置されています。
尿路系
腎臓は尿路系の一部で、血液中の老廃物と余分な水分を除去し、尿に変える役割を担います。尿は尿管を通って膀胱へ運ばれ、膀胱に貯められた後に体外へ排出されます。
機能
各腎臓には約100万個のネフロンがあり、微細な血管網で血液を濾過します。重要な細胞やタンパク質、ミネラルは血中に残し、老廃物は尿に排出します。また、腎臓は赤血球の生成を促すエリスロポエチンや血圧調整に関わるホルモンも分泌します。
疾患
慢性腎臓病は長期間にわたる腎臓の損傷で、主に高血圧や糖尿病が原因です。進行するとネフロンが不可逆的に失われ、最終的に腎不全に至ります。米国糖尿病協会によれば、透析が必要な新規患者の約43%が糖尿病患者です。
急性腎障害は外傷、心筋梗塞、大量出血など急激なダメージで起こります。慢性疾患に比べ回復の可能性は高いものの、放置すれば永続的な腎不全になる恐れがあります。
症状
初期には自覚症状がほとんどありません。尿中アルブミンの検査で早期発見が可能です。症状が出てくると、血圧上昇、筋肉痙攣、夜間頻尿、手足のむくみなどが現れます。進行すると倦怠感、吐き気、かゆみ、皮膚の色変化、集中力低下などが見られます。糖尿病患者は血糖管理薬の必要量が減少することもあります。
予防・管理
生活習慣の改善はすべての段階で有効です。特に血圧を正常範囲に保ち、糖尿病の場合は血糖を適切に管理することが重要です。タンパク質、ナトリウム、カリウムの過剰摂取を控え、腎臓への負担を減らしましょう。喫煙は腎血管を障害するため、禁煙が推奨されます。
