馬の腎臓の機能と尿生成の仕組み
馬の腎臓の生理学
馬の腎臓は体内の水分と電解質のバランスを保ち、血液中の老廃物を除去する役割を担っています。腎臓は後腹膜腔に位置し、最後の肋骨のすぐ下にあります。サイズは人間の拳くらいで、重さは約0.7〜0.9kgです。
腎単位(ネフロン)
腎臓は数百万個の微小な濾過単位「ネフロン」から構成されています。各ネフロンは腎小体(糸球体とボーマン嚢)と腎細管から成り、血液は腎小体で濾過され、濾液は腎細管で再吸収・濃縮されて尿となります。
腎濾過(糸球体濾過)
糸球体濾過は血液が糸球体という細い血管の網を通過する際に、血漿成分がボーマン嚢へ押し出されるプロセスです。この超濾過により、主に水分、電解質、グルコース、アミノ酸などが含まれる濾液が生成されます。
腎細管での再吸収
濾液は腎細管へと流れ、そこから必要な水分と溶質が血液へ再吸収されます。再吸収の量は抗利尿ホルモン(ADH)やアルドステロンなどのホルモンにより調節されます。
腎細管での分泌
腎細管は同時に、血液中の余分なイオン(H⁺、K⁺)やクレアチニンなどを濾液へ積極的に分泌します。これにより体内の酸塩基バランスと電解質バランスが保たれます。
尿の濃縮
最終的に濾液は集合管へ移動します。集合管の透過性はADHの影響で変化し、水分が再び血液へ戻ることで尿は濃縮されます。
尿の排泄
完成した尿は透明で黄色みがかった液体で、水分、電解質、その他の溶質を含みます。膀胱に貯蔵され、排尿により体外へ排出されます。
