ループス診断で用いられる主な検査は?
全身性エリテマトーデス(ループス)は診断が難しく、他の疾患と似た症状を示すことが多いです。典型的な蝶形紅斑などの臨床所見だけでなく、複数の検査結果を総合して診断を確定します。以下では、ループス診断に用いられる代表的な検査をご紹介します。
抗核抗体(ANA)検査
ループスが疑われた際に最初に実施される血液検査です。米国ループス財団によると、患者の約97%で陽性となりますが、ループスでない人でも陽性になることがあります。
その他の抗体検査
抗リン脂質抗体は約30%の患者で上昇します。さらに、抗RNP抗体、抗Ro/SS‑A抗体、抗La/SS‑B抗体、抗dsDNA抗体も頻繁に検出されます。これらの抗体レベルは、ループスの診断の根拠として重要です。
赤血球沈降速度(ESR)
炎症が全身に及んでいると血中のタンパク質が増加し、ESRが上昇します。ループス患者ではほぼ必ず陽性となりますが、感染症や他の炎症性疾患でも上昇するため、単独では診断に用いられません。
尿検査(尿沈渣検査)
尿検査はループスの有無を直接示すものではありませんが、補助的な情報を提供します。タンパク尿や細胞円柱が検出されることが多く、腎臓への病変を示唆します。
組織生検
まれに皮膚や腎臓などの組織を採取し、顕微鏡で抗体や異常細胞の有無を確認します。生検は診断が確定しにくいケースで実施されます。
