狼瘡(全身性エリテマトーデス)を理解する:臓器と組織への内部影響
免疫系の異常
ループスでは、本来感染防御を担う免疫系が誤作動し、自己抗体が自己組織を攻撃します。その結果、炎症と組織損傷が生じます。
関節炎(関節炎)
関節の痛み、腫れ、こわばりが頻繁に見られます。滑膜が炎症を起こし(滑膜炎)、長期的には関節の変形や損傷につながります。
皮膚発疹
鼻梁と頬に現れる「蝶形紅斑」はループスの代表的な症状です。他にも円板状病変、光過敏、血管炎による発疹が現れます。
腎臓への影響(ループス腎炎)
腎臓の濾過単位(糸球体)が炎症を起こし、尿中にタンパクや血液が混じります。腎機能低下や重症例では腎不全に至ることがあります。
神経症状
頭痛、痙攣、認知障害(「ループス・フォグ」)や気分障害など、神経系に多様な症状が現れます。
心血管系の問題
心臓や血管、肺の炎症により、心膜炎、心筋炎、血管炎が起こり、心筋梗塞や脳卒中のリスクが高まります。
肺の問題
肺炎症により呼吸困難、咳、胸痛が生じます。胸膜炎や間質性肺疾患(肺組織の瘢痕化)も見られます。
血液異常
貧血が一般的で、白血球や血小板の減少も起こり得ます。これにより感染防御や止血機能が低下します。
疲労と倦怠感
極度の疲労感と全身の倦怠感が日常生活や生活の質に大きく影響します。
ループスの症状や重症度は個人差が大きく、他の症状が併発することもあります。早期診断、定期的な経過観察、適切な治療により症状を管理し、合併症のリスクを最小限に抑えることが可能です。
