子どものライム病の症状と対策
ライム病は、ダニに刺されることで感染します。特に草が高く、森林が多い屋外で過ごす子どもはリスクが高く、5歳から14歳の子ども、45歳から54歳の大人に多く報告されています。北東部・中大西洋・北中部の州でダニが多く、6月から8月が感染リスクが最も高い時期です。早期に症状を見つければ、重症化を防ぐ治療が可能です。
皮膚発疹
患者の約90%が、ダニに刺された後数日から1か月以内に発疹を発症します。年長児は上半身や太もも、臀部に、幼児は頭部や首に現れやすいです。代表的な「ブルズアイ」発疹は、最初はにきびのような小さな斑点として現れ、数日で紫色の円形に拡大し、直径6インチ(約15cm)ほどになることがあります。中心部は透明または青みがかり、数週間で最大20インチ(約50cm)にまで広がることもあります。かゆみよりも灼熱感を訴えることが多く、3〜4週間で自然に消えることがあり、後期に再発することもあります。
インフルエンザ様症状
発熱(摂氏38〜39.5度)、寒気、倦怠感、後頭部の頭痛、ダニが刺さった部位のリンパ節腫脹、首のこりなどが5〜21日続くことがあります。発疹がなくてもこれらの症状が見られたら、特にダニが多い地域に住む子どもは夏季に検査を受けることが重要です。
関節炎
発疹の後に関節痛が出ることがあります。最初は発疹が消えても関節炎が唯一の症状になることがあり、数か月かけて徐々に現れます。肘、膝、肩などの大関節の痛みや腫れ、筋肉痛が主な症状です。通常は3つ以下の関節が影響し、症状は数日から数週間続きます。症状が緩んだ後、数年の間に再発することがありますが、治療を受けていなくても自然に改善するケースもあります。
神経症状
治療を受けなかった子どもの約15%で神経症状が現れます。睡眠障害、頭痛、記憶障害、気分変動などが一般的です。これらは治療なしでも徐々に改善することが多いです。5〜10%の子どもでは顔面神経が障害され、ベル麻痺(顔面筋の片側が垂れ下がる)を起こすことがあります。めまい、しびれ、聴覚異常、複視なども報告されています。ライム病患者の半数以上がベル麻痺を合併しているとされています。
心臓・眼の症状
未治療の場合、心臓の電気伝導に影響し、息切れ、動悸、失神、めまいなどが現れます。眼に関しては結膜炎(ピンクアイ)が起こりやすく、病期が進むと神経症状が眼に波及し、光過敏や眼痛が出ることがあります。
予防と対策
ダニが多い高草や森林、低木を避けるのが最も効果的です。どうしても入る場合は、ダニ忌避剤を使用し、帰宅後は毎晩全身をチェックしましょう。刺されたダニを48時間以内に除去すれば、感染リスクは大幅に減少します。刺された部位に抗生物質入りクリームを塗布することでも予防効果が期待できます。また、庭や家の周囲の不要な枝葉を除去すれば、ダニの生息環境を50%以上減らすことができます。
ダニの除去方法
正しい除去手順は感染リスクをさらに低減します。まず、ピンセットを使い、手で触れないようにします。ダニの口器部を皮膚にできるだけ近い位置でつかみ、一定の力でまっすぐ上向きに引き抜きます。体をつぶさないよう注意し、除去後はダニをアルコールに入れた容器に入れて殺菌します。最後に、刺された部位を石鹸と水、または消毒剤でしっかり洗浄し、残存する微生物を除去してください。
