PSAが上昇したときに示すものとその対策

PSA(前立腺特異抗原)は前立腺が産生し血液中に放出するタンパク質です。健康な前立腺では血中PSA濃度は 0〜4 ng/ml が正常範囲とされています。前立腺が炎症を起こす、損傷を受ける、または疾患があると、PSA濃度は上昇します。血液検査で PSA を測定することで、前立腺に異常があるかどうかを評価できます。

がん検査としてのPSA

PSA検査は血液中の PSA濃度を測定する検査です。前立腺がん細胞は PSA を多く分泌するため、PSA が高いと前立腺がんの可能性が示唆されます。ただし、良性前立腺肥大や前立腺炎など、がん以外の状態でも PSA が上昇することがあります。

PSA上昇の主な原因

  • 尿路感染症や前立腺炎(前立腺の感染)
  • 前立腺結石
  • 最近の前立腺手術や処置
  • 加齢
  • 良性前立腺肥大(BPH)

上昇した PSA について医師と話すポイント

検査結果を受け取ったら、まず担当医と結果を共有しましょう。がんの所見がない場合は、定期的に PSA 検査と直腸指診(DRE)を繰り返し、変化を観察します。DRE で腫瘤が触れた場合は、尿検査、経直腸超音波、X線、膀胱鏡検査、前立腺生検などの追加検査が行われます。

前立腺がん治療後の PSA 上昇

治療後に PSA が再び上昇した場合は、医師が経時的に PSA の変動を追跡し、他の検査結果と合わせて評価します。DRE に異常がある、前立腺生検が陽性、CT で異常が認められるなどの場合は、追加治療が検討されます。

PSA 値とリスクの目安

PSA が 10 ng/ml 以上に上昇した男性は、前立腺がんのリスクが高く、米国がん協会(ACS)によると約 67 %以上の確率で前立腺がんと診断されます。PSA が 4〜10 ng/ml の範囲は「グレイゾーン」と呼ばれ、がんの有無を判断するのが難しい領域です。

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