子宮全摘出後の出血について
手術後の出血
子宮全摘出後の最初の4〜6週間は、縫合部が治癒する過程で軽い膣出血やピンク色の分泌物が見られることがあります。これは通常の反応であり、生理用ナプキンで対処できます。
回復期間を過ぎた出血
手術から数か月・数年後に出血が再び起こることがあります。原因は多岐にわたり、場合によっては深刻な疾患を示すこともあるため、医師の診察と適切な検査が必要です。
卵管脱垂(FTP)
腹式・膣式いずれの子宮全摘出でも稀に起こる合併症です。診断は生検で行い、脱垂した卵管は膣内から切除することがあります。
子宮内膜症
子宮全摘出の主な適応のひとつが子宮内膜症です。子宮内膜組織が子宮以外の部位に増殖し、疼痛や不規則出血を引き起こします。子宮頸部が除去されると「膣カフ」部位に内膜組織が残り、術後に再発することがあります。
がん
子宮全摘出により卵巣がんのリスクは大幅に低下しますが、腹膜原発がん(腹腔内膜のがん)のリスクは依然として残ります。症状や治療は卵巣がんと類似しており、原因は完全には解明されていません。
肉芽組織過形成
手術後の創部を保護し感染を防ぐために肉芽組織が形成されますが、過剰に増殖すると出血や不快感を伴うことがあります。
萎縮性膣炎
エストロゲン不足により膣粘膜が薄くなり、炎症や刺激感が起こります。これも出血の一因となり得ます。
