難治性低血圧とは何か?
用語の定義
低血圧は米国国立心肺血液研究所が「血圧が低い状態」と定義しています。
「難治性」は治療に反応せず、改善しないことを意味します(Medterms.com)。
原因
Western Journal of Medicine に掲載された Louis L. Smith と Bruce W. Branson の研究によれば、難治性低血圧の主な原因は以下の通りです。
- 隠れた出血
- 心血管系のカタストロフ(心不全や致命的な不整脈など)
- 肺のカタストロフ(重度の肺血栓塞栓や急性呼吸窮迫症候群)
- 血流に侵入した敗血症
- 電解質異常(酸塩基平衡の変化を伴うか否か)
- 急性膵炎
- 腸管の血管障害
- 急性副腎不全
観察ポイント
血液量の測定だけでは難治性低血圧の発症を正確に把握できません。測定値が正常でも症状は継続することがあります。Smith と Branson は、中心静脈圧(CVP)の測定がより信頼できる指標であると指摘しています。
治療法
症状を速やかに改善し、循環を正常化するために、以下のような対症療法が推奨されます。
- 電解質や酸塩基バランスの是正
- 敗血症のコントロール(抗菌薬・感染巣除去)
- 輸血による血液量補充
- コルチコステロイド投与
- 血管収縮薬(バソプレッサー)の使用
具体的な治療は、臨床観察に基づき原因が特定された後に選択されます。
状態・合併症の位置付け
難治性低血圧が独立した疾患として存在するのか、他の基礎疾患の症状として現れるのかは議論の余地があります。Smith と Branson は、しばしば「不可逆性ショック」と呼ばれることに対し、治療不能かどうかを判定する明確な検査は存在しないと指摘しています。
