腸間膜リンパ節炎の診断と治療
腸間膜リンパ節炎は、腸を腹壁に接続する腸間膜にあるリンパ節が炎症を起こす疾患です。子供や思春期の男性に多く見られ、急性盲腸炎と症状が似るため誤診されやすいです。
症状
下腹部右側の鈍痛や鋭い痛みが主な症状です。軽度から高熱、全身倦怠感を伴うことがあります。嘔吐、悪心、下痢が見られることもあります。まれに無症状で、他の検査の過程で偶然発見されることもあります。
原因
主に胃腸炎のエピソードが原因となります。加えて、汚染された食事や飲料もリスクです。特に加熱不足の豚肉を摂取すると症状が重くなることがあります。非殺菌の生乳や汚染された水を飲むことも発症につながります。細菌性の重篤な感染が起こると、血流に侵入し敗血症を引き起こす可能性があります。
診断
血液検査が最も一般的な診断手段です。必要に応じてCTや超音波検査で盲腸炎との鑑別を行います。患者の最近の病歴や食生活についての問診も重要です。
経過・回復期間
軽症の場合は数日から数週間で自然に改善します。細菌感染が原因の場合は、抗菌薬治療が必要となり、完全に回復するまでに2週間以上かかることがあります。
治療
細菌性の中等度から重症例は抗生物質で治療します。多くの場合は、鎮痛・制吐・下痢止めなどの市販薬で症状を緩和し、十分な休養と水分補給、消化に負担の少ない食事を取ります。脱水を防ぐために水分・電解質の補給が重要です。腹部に温湿布を当てると痛みが和らぐことがあります。
