手根管症候群のサインと症状
手根管は手首の骨と靭帯で構成された狭い通路で、手の腱と正中神経がこの中を通ります。妊娠や組み立て作業、パソコン作業などの繰り返し動作で手根管が腫れたり炎症を起こすと、正中神経が圧迫され手根管症候群の症状が現れます。
しびれ(チクチク感)
正中神経が圧迫されると、指や手のひらにチクチクした感覚が生じます。痛みは伴わないものの、しびれを取り除こうと手を振ることがあります。特に睡眠中に手首が曲がるため、朝に症状が強く出やすいです。
痛み
正中神経は手の内側(小指を除く)を支配しているため、手のひらや指の内側に焼けるような痛みが走ります。痛みは手首だけでなく、前腕を通って肩まで放散することがあります。
感覚麻痺(しびれ)
神経圧迫により感覚が低下し、手のひらや小指以外の指の内側が鈍くなります。温度感覚が分からなくなることもあります。
筋力低下・脱力感
感覚障害に加えて、手や手首の筋力が低下し、握力が弱くなります。その結果、小さな物をつかむ、ドアノブを回す、ハンドルを握るといった動作が困難になることがあります。
鑑別ポイント
手根管症候群は腱鞘炎や他の手首・手の障害と症状が似やすいですが、正中神経が支配する領域(小指を除く手の内側)に限定されるかどうかで判断できます。小指に症状がある場合は、手根管症候群ではなく別の原因が考えられます。
