肝機能検査の結果と解説
肝機能テスト
肝臓は血糖の調整、グルコースやビタミンの貯蔵、腸から吸収された栄養素の代謝、血漿タンパク質の合成、老廃物の除去、血液中の毒素の浄化など多岐にわたる重要な役割を担っています。肝炎、肝硬変、黄疸などの疾患はこれらの機能を阻害します。
単一の検査だけで肝機能を評価することはできません。通常、血液サンプルに対して以下の項目を測定する肝機能パネルが実施されます。
- アルカリフォスファターゼ(ALP)
- アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)
- アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)
- ビリルビン
- アルブミン
- 総タンパク質
テスト結果の見方
血中のALT・ASTが上昇したり、アルブミンや総タンパク質が低下している場合は肝細胞の障害が疑われます。ALPが高いと胆管閉塞の可能性があり、ビリルビンが上昇すると黄疸が現れます。
正常範囲(目安)
- ALP:30〜120 IU/L
- ALT:5〜60 IU/L
- AST:5〜40 IU/L
- アルブミン:3.5〜4.8 g/dL
- ビリルビン:0.2〜1.3 mg/dL
- 総タンパク質:6.3〜8.2 g/dL
※検査機関により基準値は多少異なります。
その他の肝臓検査
必要に応じて、γ-グルタミルトランスフェラーゼ(GGT)や乳酸脱水素酵素(LDH)、プロトロンビン時間などが追加で測定されます。
検査結果の誤差について
稀に検査結果が誤って報告されることがありますが、通常は二重チェックや品質管理により早期に発見・訂正されます。
