爪にできる水平な溝の原因とは?
水平な爪の溝(横線)とは
爪の見た目は健康状態を映し出す鏡です。特に水平に走る溝や凹みは、ビタミン不足だけでなく、重篤な疾患のサインであることがあります。水平な溝を見つけたら、早めに医師に相談しましょう。
ボーライン(Beau's Lines)
ボーラインは爪板の同一位置にできる水平の凹みです。全身性の感染症や糖尿病、化学療法を受けているがん患者に多く見られます。レイノー病で寒冷にさらされた場合や、外傷・栄養不良でも発生します。病気が回復すれば徐々に消えていきます。
ミュルケライン(Muehrcke's Lines)
ミュルケラインは爪の根元に平行に走る白い横線が2本ずつ現れ、圧迫すると一時的に消えます。血管系の異常が原因で、低アルブミン血症、腎・肝疾患、栄養不良の患者に出やすいです。爪自体の成長には伴わないため、線は移動しません。
ミーズライン(Mees' Lines)
ミーズラインは白色の横帯が複数の爪に現れる症状で、主にヒ素中毒や稀な全身性疾患が原因です。爪床は影響を受けないため、爪が伸びるにつれて線は爪先へと移動します。
テリー爪(Terry's Nails)
テリー爪は爪全体が白く、指先近くに狭い赤みがかった横帯が残る特徴があります。肝硬変、糖尿病、腎不全、HIV感染などの患者で見られます。
水平半月(Lunula)
爪床の基部に見える白い半月形の部分をルヌラと呼びます。ルヌラが青くなるとウィルソン病や銀中毒、赤くなると肝硬変、心不全、COPD、炭酸ガス中毒、乾癬などが疑われます。
爪の外傷
物理的な外傷でも爪板に水平の凹みや溝ができることがあります。最近の外傷が思い当たる場合は、時間とともに自然に伸びて改善します。
水平な爪の溝は様々な原因で起こりますが、いずれも放置せず医師の診断を受けることが重要です。
