肥満手術(バリアトリック手術)ガイドライン

固形食への移行

胃バイパス手術直後は、傷やバンドを保護するために基本的なガイドラインを守ることが重要です。安全で健康的な回復のために、以下の指示を必ず守ってください。

入院中は透明な液体のみを摂取します。手術当日はまず少量の水をゆっくり飲み、胃が過度に膨らむのを防ぎます。水が問題なく摂取できたら、タンパク質を含む液体を追加し、栄養摂取を補います。

退院後は、最初の3週間は液体タンパク質ダイエットを続けます。液体は1回あたり約2オンス(約60 ml)を15分ごとにゆっくり飲むようにし、少量ずつ長時間かけて摂取します。

3週間目の術後検診が終わり、医師の許可が得られたら柔らかい食事へ移行します。最初は液体食に柔らかい食材を少しずつ加え、徐々に完全に柔らかい食事へと置き換えます。炭水化物よりもタンパク質が豊富な食材(卵、低脂肪ヨーグルト、低脂肪カッテージチーズ、ツナ、ひき肉、豆類、柔らかく煮た野菜、低脂肪スープ、豆腐、低脂肪チーズ)を選びましょう。

手術後10〜12週間が経過したら、固形食を少量ずつ取り入れます。食材は一度に一種類ずつ試し、耐性を確認してください。健康的な食事を中心にし、ジャンクフードや不健康な食習慣に戻らないよう注意が必要です。しっかりと噛んで食べること、食事前後に液体を摂ることで、胃が急激に満杯になるのを防ぎます。

ビタミン・ミネラルサプリメント

胃の容量が小さくなるため、必要な栄養素が十分に吸収されにくくなります。そのため、バランスの取れたビタミン・ミネラルサプリメントの摂取が不可欠です。手術直後の数週間は噛んで飲めるタイプを選び、慣れたら錠剤に切り替えて構いません。

特にカルシウムの吸収率が低下するため、追加のカルシウムが必要です。カルシウムシトレートを含む500〜600 mgのチューイングタブレットを1日2回、合計で必要量を満たすように摂取してください。

ゆっくり食べる

固形食を始める際は、食べ物をよく噛んでゆっくり食べることで満腹感を正確に把握します。満腹感を認識できれば、過食や過度なカロリー摂取を防げます。食べ過ぎや早食いは嘔吐を引き起こす原因となりますので注意しましょう。

避けるべき食品

手術後3〜6ヶ月は以下の食品を避け、期間が過ぎてもできるだけ摂取を控えることが推奨されます。

  • 炭酸飲料、砂糖入りカフェイン飲料
  • 細かく砕いたココナッツ
  • 硬いまたは乾燥した肉類
  • 種子の膜や果物・野菜の皮
  • 新鮮な柔らかいパン類
  • 揚げ物・高脂肪食品
  • 全乳・全乳製品

胃のサイズと形状が変わっているため、これらの食品は少量でも胃を急速に満たし、必要な栄養が十分に得られなくなる恐れがあります。

代謝障害 - 関連記事