片頭痛の予防薬治療法とは?

片頭痛の予防に特化した薬物療法は、発作の頻度や重症度を減らす効果が期待でき、痛みが起きた時に対処するだけの治療よりも根本的な対策となります。主に以下の5つの薬剤クラスが使用されます。

ベータ遮断薬

ベータ遮断薬は片頭痛予防で最も頻繁に処方されます。もともとは狭心症や高血圧の治療薬として開発され、心臓への刺激を抑えることで心拍数と酸素需要を低下させます。代表的な薬剤はプロプラノロールで、臨床試験でも片頭痛の発作回数を有意に減少させることが確認されています。

カルシウムチャネル遮断薬

カルシウムチャネル遮断薬は血管の収縮を調節し、狭心症や不整脈の治療にも用いられます。心筋や血管平滑筋へのカルシウム流入を抑えることで血管が拡張し、心臓への酸素供給が改善されます。この作用が片頭痛の血管性発作を抑えると考えられ、予防効果が期待できます。

ジバルプロエクスナトリウム(デパコート)

ジバルプロエクスナトリウムはもともとてんかんの予防薬として開発されましたが、片頭痛予防でも最も効果が高い薬剤の一つとされています。服用を規則的に続けることが重要で、急に中止するとてんかん様の発作が起こるリスクがあります。

抗うつ薬

抗うつ薬はセロトニン濃度を調整し、片頭痛の発作頻度を減らす効果があります。うつ病治療薬として開発されたものの、片頭痛患者の約47%がうつ症状を併発していることから、二重の効果が期待できると医療現場で広く認識されています。

メチサージド(サンセルト)

メチサージドは50年以上にわたり片頭痛予防に使用されてきましたが、長期使用に伴うレトロペリトーン線維症などの重篤な副作用が報告されたため、2003年に米国では販売が中止されました。カナダでは一部で入手可能ですが、使用は慎重に検討されます。

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