多発性硬化症(MS)の心理的症状
多発性硬化症(MS)は中枢神経系と末梢神経を障害し、脳から体の各部位への神経信号伝達が乱れます。しびれや協調運動障害、倦怠感といった身体的症状に加えて、さまざまな心理的症状が併発することがあります。
うつ病
- 米国多発性硬化症協会によると、重度の臨床的うつ病は、MS患者に他の障害を持つ患者よりも高頻度で見られます。
性的機能障害
- MSは性的興奮やオーガズムに関わる神経経路を損傷し、性的機能障害のリスクを高めます。
感情機能障害
- 慢性疾患としてのストレスと神経学的影響が組み合わさり、イライラ感、重度のうつ、気分の変動、偽球麻症候群(制御できない笑い・泣き)を引き起こすことがあります。
認知機能障害
- 多発性硬化症財団の調査では、MS患者の約半数が記憶障害、推論の異常、情報処理の遅延、言語の遅さといった認知機能障害を経験しています。
双極性障害
- 英国多発性硬化症協会によれば、双極性障害はまれな心理的症状ですが、いくつかのMS患者で報告されています。
精神病
- 稀ではありますが、MS患者の中には現実と妄想を区別できなくなる精神病を発症するケースがあります。
