多発性硬化症の症状
多発性硬化症(MS)は、診断が難しいこともある、身体機能を著しく低下させる可能性のある神経疾患です。Mayo Clinicによると、診断は血液検査や画像診断で他の疾患を除外し、最終的にMSと確定するプロセスです。現在、根本的な治療法はなく、症状の緩和と生活の質向上を目指した治療が中心です。
識別
MSは免疫系が中枢神経系を覆う保護膜(ミエリン)を攻撃し、炎症と脱髄を引き起こす疾患です。その結果、脳と身体各部位間の神経信号伝達が障害され、症状が現れます。病変が進行すると、神経自体が損傷し、回復が不可能な永久的な障害となります。
初期症状
初期段階では、体の一側にしびれや感覚異常、筋肉の痙攣が現れることが多いです。しびれは左半身または右半身、上半身または下半身に限局し、無作為にピリピリとした感覚や突発的な痛みが伴うことがあります。
進行症状
病状が進むと視覚障害が顕在化します。片眼または両眼の視力低下が徐々に進行し、眼球運動時に鋭い痛みが生じることがあります。また、二重視やぼやけた視界が繰り返し起こり、時間が経つにつれて持続時間が長くなる傾向があります。
運動機能の障害
運動協調性が低下し、歩行が不安定になることがあります。振戦や部分的な痙攣、突然のめまいが起こり、場合によっては失神に至ることもあります。
留意点
症状は波状的に現れ、寛解期が長く続くことがありますが、寛解=完治ではありません。体温上昇が症状を悪化させることがあるため、熱中症や発熱には注意が必要です。
