多発性硬化症はシュワン細胞や乏突起膠細胞に影響しますか?
多発性硬化症と乏突起膠細胞(オリゴデンドロサイト)
多発性硬化症(MS)は、中枢神経系(CNS)に存在する乏突起膠細胞、すなわちオリゴデンドロサイトに主に影響を与えます。オリゴデンドロサイトは神経軸索を取り巻き、絶縁性のミエリン鞘を形成する細胞です。このミエリン鞘は電気信号の高速・効率的な伝達を可能にします。
MSではオリゴデンドロサイトとそのミエリン鞘が損傷・破壊され、神経伝達が阻害されます。その結果、疲労感、筋力低下、しびれやチクチク感、視力障害、認知機能の低下など、多様な症状が現れます。
一方、末梢神経系に存在するシュワン細胞は、MSの病態にはほとんど関与しません。シュワン細胞が関与する主な疾患は、ギラン・バレー症候群や慢性炎症性脱髄性多発神経炎(CIDP)などです。
