多発性硬化症(MS)の目の症状
多発性硬化症(MS)は中枢神経系の脱髄疾患で、様々な症状が現れます。目に関しても多くの患者で異常が見られ、視覚障害や眼球運動の問題が報告されています。
視神経炎(Optic Neuritis)
MSで最も一般的な眼の合併症のひとつで、視神経の炎症により眼痛、視力低下、色覚異常、暗点、まれに失明が起こります。
眼振(Nystagmus)
眼球が自発的に揺れる状態で、垂直・水平のいずれかの方向に動くことがあります。MS患者に比較的頻繁に見られます。
複視(Diplopia)
眼球運動を司る筋肉の協調が乱れ、二重に見える複視が生じます。
眼球過伸・過短(Ocular Dysmetria)
対象を見る際に眼球が目標を超えてしまったり、逆に届かない状態です。MSの症状として報告されています。
入力性瞳孔反射障害(Afferent Pupillary Defect)
光刺激に対する瞳孔の収縮が不適切になる状態で、特に視神経炎の既往がある人に見られます。
核間眼筋麻痺(Internuclear Ophthalmoplegia, INO)
片方の眼が不随意に動き、もう一方の眼が外側へ漂う症状です。MSの特徴的な所見ですが、HIV感染や脳血管障害でも起こります。
