多発性硬化症(MS)の理学療法

多発性硬化症(MS)は中枢神経系に影響を及ぼす深刻な疾患です。米国国立神経疾患・脳卒中研究所(NINDS)によると、自己免疫反応により免疫系が誤って健康な組織を攻撃します。主な症状は筋力低下、バランスや協調性の障害です。治療法は確立されていませんが、理学療法により機能低下を抑えることが可能です。

有酸素運動

有酸素運動はMSの症状悪化を防ぐために重要です。カリフォルニア大学サンフランシスコ医学部(UCSF)によれば、運動は睡眠リズムや排便、食欲の調整に役立ちます。歩く・ジョギングできるなら実施し、難しい場合は水泳やエアロバイクを利用しましょう。適切な種目は理学療法士と相談して決めてください。

ストレッチ

定期的なストレッチは、特に下肢の痙縮(筋肉の痙攣)を防ぎます。筋肉が伸びることで柔軟性が向上し、日常動作が楽になります。ヨガや太極拳のクラスに参加すると、ストレッチとリラックス効果を同時に得られます。

筋力トレーニング

ウェイトトレーニングなどの筋力強化は、衰弱した筋肉を再び強くし、さらなる筋萎縮を防ぎます。ただし、過度の負荷は極度の疲労を招くため、UCSFは慎重に行うことを推奨しています。理学療法士とともに、無理のないスケジュールと適切な種目を選びましょう。

協調訓練

協調訓練はバランス感覚と日常生活動作の向上に役立ちます。片足で立ち、足を伸ばすだけでも効果がありますが、足を曲げ伸ばしする動作やさまざまなバリエーションを取り入れると更に効果的です。

上半身エクササイズ

上半身の筋力・柔軟性・バランスを高めるエクササイズも重要です。座位や仰向けで行えるものが多く、例えば右手を頭の後ろに回し左肩甲骨に触れるようにし、反対側の肘に軽く圧をかけながら行う運動があります。左右交互に実施してください。

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