多発性硬化症(MS)

多発性硬化症(MS)は、中枢神経系の疾患で、神経線維を絶縁する脂肪性の保護物質であるミエリンが攻撃されます。ミエリンが損傷すると組織が硬化(硬化症)し、病名の由来となります。

原因

脳と脊髄間の神経インパルスは、ミエリン鞘やそれが包む神経線維が損傷すると乱れ、MSの症状が現れます。

症状

視力低下(ぼやけや二重視覚)、赤緑色覚異常、片目の失明、筋力低下、疼痛、協調性・バランス障害、時に麻痺などがあります。その他、感覚のしびれや刺すような感覚、構音障害、震え、めまい、難聴、認知機能障害も報告されています。

リスク要因

発症リスクは20〜50歳の若年成人に高く、女性に多く見られ、欧州系白人に多い傾向があります。

統計

米国多発性硬化症協会によると、米国内で約40万人がMSを罹患しており、世界全体では約250万人が影響を受けていると推定されています。

予後

多くの患者は軽度の症状で済むものの、重症例では障害へと進行します。MSは自然に寛解と再発を繰り返す疾患で、根本的な治癒法はありませんが、適切な薬物療法とリハビリテーションにより、充実した生活を送ることが可能です。

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