MS(多発性硬化症)とプレドニゾン治療の概要

多発性硬化症(MS)は中枢神経系に影響を与える疾患で、しびれ、複視、膀胱機能障害、めまい、歩行困難、構音障害、倦怠感などの症状が現れます。うつ病や感情面の問題を抱える患者も多く、現在根本的な治療法はありませんが、ステロイド薬であるプレドニゾンが症状緩和に用いられます。

プレドニゾンの作用

プレドニゾンは炎症を抑えることで、MSの症状の期間と重症度を軽減します。血液脳関門の損傷を修復し、中枢神経系の炎症を低減するとともに、細胞性免疫を抑制する効果があります。

投与量と服用方法

多くの医師は初期に高用量で治療を開始します。米国多発性硬化症協会によると、患者は通常、1日4回に分けて静脈内投与を行い、数週間後に経口投与へ移行します。その間、徐々に用量を減らすテーパリングが行われます。

プレドニゾンの副作用

胃腸不快感や消化器系の問題が報告されており、免疫力低下に伴う感染リスクの増大も注意が必要です。また、気分の変動が起こりやすく、軽度から極度の感情変化まで個人差があります。

注意点

まれに、治療中に躁状態や軽躁状態になるケースがあります。特にうつ病やアルコール依存症の既往歴がある患者に多く見られます。その他、体重増加・高血圧・月経異常・脱毛などの副作用も報告されています。

代替ステロイド薬

プレドニゾンはコルチコステロイドに属し、同様の抗炎症作用を持つ薬剤が他にもあります。効果が不十分な場合は、デキサメタゾン、ベタメタゾン、プレドニゾロンなどのステロイドが選択肢となります。

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