多発性硬化症(MS)の兆候と症状
原因
多発性硬化症の正確な原因は未解明ですが、自己免疫疾患として位置づけられています。免疫系が誤って髄鞘(神経線維を保護し絶縁する物質)を攻撃し、破壊します。その結果、神経信号の伝達が遅れたり遮断されたりします。
兆候と症状
神経が障害される部位により症状は多様です。主な症状は、手足のしびれや筋力低下、視力低下や二重視、振戦、協調運動障害、疲労感、めまいなどです。体温上昇で症状が悪化し、症状は一過性で再発と寛解を繰り返すことが多いです。
合併症
進行すると筋硬直や痙攣、麻痺、膀胱機能障害、記憶障害が現れます。また、てんかんやうつ病を併発することもあります。新たな症状が出たら速やかに医師に相談し、合併症の早期治療を心がけましょう。
リスク要因
発症は主に20〜40歳の若年成人に多く、女性は男性の約2倍のリスクがあります。近親者にMS患者がいると、発症率は1〜3%に上昇します。
検査と治療
MSを特定する単一の検査はありません。診断は他疾患を除外しながら、神経学的検査や血液検査、脊髄穿刺による白血球やタンパク質の測定、MRIでの脱髄病変の確認などで行われます。根治療法は未だなく、治療は症状緩和と再発抑制を目的とした薬剤やリハビリテーションが中心です。
