慢性腋窩神経痛
慢性腋窩神経痛(腋窩神経障害)は、肩の運動と感覚を司る腋窩神経が損傷し、肩の可動域や感覚が制限される状態です。腋窩神経は三角筋を動かす役割があり、損傷や圧迫により慢性的な症状が現れます。
原因
- 肩関節脱臼や骨折
- 杖や松葉杖の不適切な使用による圧迫
- ギプスや添え木による圧迫
- 全身性の神経障害や直接的な肩部外傷
症状
- 肩の痛みと筋力低下
- 外側肩部のしびれ
- 物を持ち上げにくい、腕を頭上に上げるのが困難
- 数週間後に三角筋が萎縮し、肩の筋肉が細くなる
診断
医師は腕と肩の視診・触診を行い、筋萎縮の有無を確認します。必要に応じて筋電図(EMG)で筋肉の電気活動を評価し、MRIで神経損傷を画像化します。
治療
- 軽度の場合は自然回復が期待でき、数週間~数か月で改善することがあります。
- 炎症がある場合はイブプロフェンやアスピリンなどのNSAIDs、痛みにはアセトアミノフェンが有効です。
- 強い疼痛には短期間の強力鎮痛薬が処方されることがありますが、依存リスクに注意が必要です。
- 理学療法で可動域拡大と筋力強化を行います。
- 症状が進行し疼痛が強い場合は、神経が圧迫されているか確認し、解放手術が検討されます。
留意点
松葉杖やギプス、添え木で腋窩部に圧迫がかからないようにし、適切に装着してください。圧迫が続くと肩の麻痺や再発、変形リスクが高まります。痛み、筋力低下、しびれを感じたら速やかに医師に相談しましょう。
