ベル麻痺に対する理学療法の選び方と実践方法
ベル麻痺は顔面筋の一時的な麻痺を引き起こします。治療を受けなくてもほとんどの患者は1年以内に回復しますが、理学療法を併用すると回復が早まることがあります。主な理学療法としては「顔のエクササイズ」と「電気刺激療法」の2つがあります。
顔のエクササイズ
多くの患者が選ぶ第一の方法です。顔面筋はゆっくり萎縮するため、骨折のように筋力を維持する必要はありません。重要なのは脳が各筋肉を動かすための神経信号を再学習することです。
エクササイズは顔の各部位の筋肉を意識的に動かすことから始めます。医師や理学療法士の指導が受けられる場合は、麻痺の程度に合わせた具体的なメニューを教えてもらいましょう。指導がない場合は、額から眉、目、口、顎へと順に以下のように動かしてみてください。
- 額にしわを寄せる
- 眉を上げる
- ゆっくり瞬きする
- 口を大きく開ける・閉じる
- 顎を前に出す・引く
エクササイズは無理に力を入れず、自然にできる範囲で行うことがポイントです。筋肉を鍛えるというより、脳に正しい信号を思い出させる訓練と考えてください。自宅で1日3回、各セットを軽く行うのが目安です。
電気刺激療法
一部の医師は補助的な治療として電気刺激を勧めますが、効果に対する見解は分かれています。導入するかは担当医や理学療法士と相談してください。
電気刺激は微弱な電流を顔面筋に流し、筋肉を収縮させます。麻痺が強く筋肉が自発的に動かない段階では、電気的に筋肉を「刺激」することで、神経と筋肉の結びつきを保つことが期待されます。
電気刺激は自宅で行うことは少なく、専門の治療院で施術を受けます。施術は数分から十数分程度で、定期的に通うことが一般的です。
