小児における三叉神経痛の概要
症状
三叉神経痛は、顔面や額に鋭く刺すような痛みが突然起こります。痛みは通常片側に限られ、数秒から数分続き、1日に何度も繰り返します。子どもでも数週間から数か月間症状が全く出ないことがあります。
日常の動作が痛みの引き金になることが多く、笑う、髪や歯をブラッシングする、食事・飲み物を摂る、風に当たる、噛むなどが報告されています。
原因
主な原因は、血管や腫瘍が三叉神経を圧迫すること、歯科手術後の神経損傷などです。原因不明の場合もあり、血管の走行パターンが遺伝的に似ていることが家族内での発症に関与すると考えられています。
診断
診断では、痛みの部位・頻度・強さ、特徴を詳しく聞き取ります。必要に応じてMRI検査を行い、腫瘍や多発性硬化症などの他疾患の有無を確認します。
治療(薬物療法)
治療に用いられる薬は、抗けいれん薬、抗うつ薬、抗痙攣薬、鎮痛薬などです。第一選択薬は抗けいれん薬のテグレトール(カルバマゼピン)です。薬物で効果が不十分、または副作用が強い場合は外科的治療を検討します。
治療(外科的手術)
外科的アプローチは、三叉神経の機能を遮断または損傷させることで痛みを抑えるものが中心です。代表的な手術には、神経内へのアルコール注射、経皮的立体定位ラジオ周波数熱リゾトミー(PSRTR)、部分感覚根切除術などがあります。
