ボツリヌス中毒の概要と対策

ボツリヌス中毒は、Clostridium botulinum(ボツリヌス菌)が産生する神経毒素が原因で、様々な症状が現れ最終的に筋肉麻痺に至る疾患です。

タイプ

  • 食中毒型:汚染された食品に含まれる毒素を摂取することで発症します。
  • 乳児型:ごく稀に、腸内に菌が定着した乳児に起こります。
  • 創傷型:傷口から菌が侵入した場合に発症します。

症状

食中毒型の主な症状は、二重視・視界のぼやけ、口の渇き、嚥下困難、そして徐々に筋肉麻痺が進行します。

麻痺の進行

毒素の影響はまず上半身の筋肉に現れ、肩から腕、次第に下肢へと下向きに広がります。

治療法

神経毒素に対する抗毒素は、3種の毒素に対応するものと、7種に対応するヘプタバレント抗毒素があります。呼吸筋が麻痺した場合は人工呼吸器が必要です。抗毒素投与後の回復には数週間を要することがあります。

予防策

食中毒型を防ぐためのポイントは、膨らんだり異臭のする缶詰を廃棄すること、家庭での缶詰作りは衛生管理を徹底すること、ハーブ入りオイルは冷蔵保存することです。

神経障害 - 関連記事