肩甲上神経の圧迫症候群とは?
概要
肩甲上神経閉塞(肩甲上神経圧迫症候群)は、肩甲上神経が圧迫または刺激される状態です。頸椎から起始し、肩関節を通って棘上筋と棘下筋に分布し、腕の挙上と肩の外旋を司ります。
原因
- 反復的な頭上動作(例:バレエ、テニス、投球動作)
- 筋肉や靭帯の緊張・肥厚
- 骨棘や関節変形による圧迫
- 外傷や神経損傷
- 腫瘍などの占拠性病変
主な症状
- 肩部の疼痛
- 上腕や前腕の痛み
- 肩筋の筋力低下(特に棘上筋・棘下筋)
- 肩や腕のしびれ・チクチク感
- 腕の挙上や肩の外旋が困難になる
診断方法
- 身体診察(筋力テスト、感覚評価)
- 病歴聴取(動作パターンや外傷歴)
- 画像検査(X線、MRI)で骨棘や軟部組織の異常を確認
- 神経伝導速度検査や筋電図で神経機能を評価
治療アプローチ
- 安静と患部の負荷回避
- 冷却(氷嚢)で炎症を抑える
- 理学療法(ストレッチ、筋力強化、姿勢指導)
- 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)
- ステロイド注射(症状が強い場合)
- 稀に手術(圧迫部位の解放)
予後
多くの場合、保存的治療で症状は改善し、予後は良好です。手術は症状が長期間改善しない場合の最終手段となります。
