妊娠による手根管症候群
手根管症候群は、手首の中を走る正中神経が圧迫されることで起こります。妊娠中は体内の水分保持やむくみにより手根管が狭くなりやすく、症状が出やすくなります。
症状
正中神経は手のひら側と、親指・人差し指・中指・薬指の内側を支配しています。神経が圧迫されると、手や手首に痛み、しびれ、脱力感が現れ、重症例では腕まで広がります。
原因
手根管症候群は繰り返しの負荷によるストレス障害です。長時間のタイピングや組立作業などが代表的です。妊娠中は体液の増加とむくみにより手首が腫れ、正中神経が圧迫されやすくなります。
予防策
- 同じ動作を長時間続けないよう、作業の合間に手首を休める。
- 医師と相談し、むくみが過度にならないよう管理する。
- 症状が出始めたら、就寝時に手首用サポーターを装着し、神経への圧迫を軽減する。
痛みの緩和方法
- NSAIDは妊娠中は使用を控えるため、薬に頼らない方法を取ります。
- 冷たいタオルや氷で手首を冷やす、または冷水に浸す。
- 手首をリラックスさせた姿勢で休む。冷凍したサポーターを装着すると効果的です。
留意点
妊娠による手根管症候群は出産後に自然に改善することが多く、外科的手術は通常必要ありません。痛みが強い場合は、産科医や整形外科医に相談し、短期間で効果的な対処法を検討してください。
