体重増加を引き起こす可能性のある薬剤とは

体重増加を副作用として示す薬剤は多数ありますが、ほとんどは本来の治療目的のために開発されたものです。抗うつ薬、抗精神病薬、抗躁薬、抗糖尿病薬などが挙げられます。薬剤使用を検討する際は必ず医療専門家に相談してください。

抗うつ薬(アミトリプチリン、ミルタザピン、パロキセチン)

2010年10月号の『Journal of Psychiatry』に掲載されたレビューでは、これらの抗うつ薬が体重増加リスクと関連していることが報告されています。平均体重増加量と標準偏差を分析した結果、肥満関連合併症(2型糖尿病、動脈硬化、冠動脈疾患)のリスクが高まる可能性が指摘されています。

セロトニン増強薬(SSRI)とイミプラミン

2010年3月号の『Developmental Psychobiology』の実験では、出生直後に扱われたラットは甘味への食欲が増し、体重増加が観察されました。血中セロトニン濃度を上げるSSRIは体重増加と相関があるとされています。一方、イミプラミンを投与したラットは60日間の治療で体重増加が顕著に抑制されました。

抗躁薬(リチウム、カルバマゼピン、バルプロ酸誘導体)

2010年12月号の『Primary Care Companion of the Journal of Clinical Psychiatry』で、約1万人の小児・青年を対象に調査した結果、抗躁薬を使用した群で体重増加および肥満の診断率が有意に高いことが明らかになりました。

ヒト成長ホルモン(hGH)

2011年3月号の『Journal of Clinical Endocrinology and Metabolism』では、早産児(33〜37週、33週未満)3,215人を対象にhGH投与の効果を検証しました。いずれの群でもhGH治療により顕著な体重増加が認められました。

アリピプラゾール

2011年2月号の『CNS Drugs』に掲載された3つの6週間臨床試験では、抗うつ薬の効果を高める目的で使用されたアリピプラゾールは、耐容性が良好で副作用が少なく、体重増加は最小限に抑えられました。

以上の薬剤は、体重増加を副作用として有する可能性があります。使用を検討する際は、必ず医師と相談し、リスクとベネフィットを十分に比較してください。

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