メラミン中毒の症状と健康リスク
メラミンは樹脂形態で耐熱性・耐火性を持つ化学物質で、窒素含有量が高いため食品中のタンパク質検査を偽装できる特徴があります。2007年に中国で希釈ミルクに混入された事件をはじめ、乳児用ミルクやペットフードにも検出され、多くの健康被害が報告されています。世界保健機関(WHO)は、動物実験で確認された影響がヒトでも同様に起こり得るとしています。
腎臓結石
メラミン粉末にはシアナトリック酸が混在し、メラミンシアナートという結晶を形成します。この結晶は体内で分解されずに腎臓へ運ばれ、結石を作りやすくします。主な症状は排尿時の痛み、血尿、原因不明の発熱、血圧上昇などです。汚染ミルクを摂取した乳児でも小さな腎結石が排出されるケースが確認されています。
腎不全
腎臓で結晶が蓄積すると、尿細管が詰まり尿の排出が困難になります。これにより尿が出なくなり、体内に毒素が蓄積して腎不全に至ります。症状としては吐き気・嘔吐、排尿困難、背部の激しい痛み、頭痛、腹部のむくみ、倦怠感などが挙げられます。
がんリスク
マウスを用いた実験では、高用量のメラミン摂取が膀胱がんの発生と関連する可能性が示唆されましたが、ヒトが通常遭遇する濃度ではリスクは低いと考えられています。現時点では決定的な証拠はなく、さらなる研究が必要です。
