活性炭はどのように利用されているのか

活性炭は緊急の解毒剤として使用され、毒性のある薬剤や化学物質を誤って飲み込んだ際に投与されます。毒素の体内吸収を最大60%まで抑制できると推定されています。投与は濃い黒色の液体サスペンションの形で、意識がある患者には口から、意識がない患者や飲み込みが困難な場合にはチューブを通して胃に直接投与します。

活性炭ができないこと

  • 活性炭は多くの薬剤や化学物質と結合しますが、リチウム、強酸・強アルカリ、金属や鉱物(ナトリウム、鉄、鉛、ヒ素、ヨウ素、フッ素、ホウ酸)にはほとんど効果がありません。

活性炭ができること

  • ヒト試験では、体重1kgあたり5〜15mgの活性炭をエタノール(約17ショット相当)と同時に摂取させたところ、血中アルコール濃度が有意に低下することが確認されています。

医療での使用

  • 中毒や過剰摂取時に毒素除去を目的して使用されます。投与量は毒物の量、患者の体重、特に小児への配慮などを考慮し、医師が決定します。一般的な目安は体重1kgあたり1gです。

市販品としての使用

  • 飲酒前に摂取できる市販の活性炭製品があり、全てのアルコールを吸収するわけではありませんが、酔いの進行を抑える効果があります。
  • 19世紀イングランドでは炭ビスケットが膨満感の治療に使われ、現在はタブレットやビスケットが下痢、消化不良、腸ガス、ペットの胃腸トラブル、過敏性腸症候群、イリノテカン使用時の下痢予防などに利用されています。

まとめ

  • 活性炭は中毒・過剰摂取時の救命治療として液体形態で医療従事者が使用し、軽度の胃腸症状や飲酒前の予防として市販タブレットが利用できます。

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