オピオイド耐性に対処する薬剤一覧
オピオイドは中枢神経系の受容体に結合し、痛み信号を抑制することで、世界中で急性・慢性疼痛の治療に広く用いられています。一方、オピエートはアヘンから得られる天然成分で、オピオイドは合成化学物質です。
耐性の原因
オピオイド耐性は大きく分けて「遺伝的要因」と「使用に伴う代償的変化」の2つが関与します。
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遺伝的要因
患者が生まれつき持つ遺伝子構造や、脳内オピオイド受容体の違い、母体のオピオイド使用歴などが耐性形成に影響します。
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代償的変化
オピオイド使用が続くと、胃腸管に存在するオピオイド受容体と結合するホルモン、コレシストカイニン(CCK)の分泌が増加します。CCKの上昇は脳内の抗オピオイド活性を高め、耐性を促進します。
耐性を軽減する一般的な方法は投与量を減らすことですが、疼痛が増すリスクがあるため、実務では代替薬への切り替えが主に行われます。
トラマドール
トラマドールは非麻薬性鎮痛剤ですが、オピオイド受容体に作用する特性を持ちます。中等度から中等度以上の疼痛に使用され、オピオイド離脱や抗うつ薬離脱の補助としてもオフラベルで利用されます。
プログルミド
プログルミドは元々胃潰瘍治療用に開発されたCCK拮抗薬で、オピオイド耐性の予防・逆転作用が確認されています。麻薬と併用すると、鎮痛効果が増強されることがあります。
ケタミン
極低用量でオピオイドと併用するケタミンは、耐性形成のリスクを低減することが報告されています。ケタミンは主に麻酔薬として使用されますが、鎮静・鎮痛作用も有します。
