孤立性収縮期高血圧(ISH)に使用される薬は何ですか?
孤立性収縮期高血圧(ISH)は、心臓が収縮する際の動脈圧(収縮期血圧)が140 mmHg を超える一方、拡張期血圧が90 mmHg 以下にとどまる状態です。
利尿剤
- フロセミド(商品名:ラスックス®)やクロルチアジド(商品名:ディュリル®)などの低用量利尿剤は、体内の塩分を尿とともに排出させることで収縮期血圧を効果的に下げます。利尿剤は「水の錠剤」とも呼ばれます。
カルシウム拮抗薬
- ジルチアゼム塩酸塩(商品名:カーディゼム® LA)やニフェジピン(商品名:アダラート® CC、プロカルディア®)は、心臓や血管の平滑筋細胞へのカルシウム流入を阻害し、血管壁の硬化を防ぎながら収縮期血圧を低下させます。
β遮断薬
- メトプロロール酢酸塩(商品名:ロペッサー®、トップロール‑XL®)やナドロール(商品名:コーガード®)は、心臓と血管への交感神経刺激を抑制し、血流抵抗と収縮期血圧を緩和します。
検査・モニタリングの重要性
- 50 歳以上の方は、収縮期血圧が心血管疾患の重要な指標となるため、定期的に血圧測定を行うことが推奨されます。放置すると失明、認知症、心筋梗塞、脳卒中のリスクが高まります。
注意点
- 収縮期血圧を下げる薬剤は、拡張期血圧を過度に低下させる可能性があります。治療中は拡張期血圧が危険なレベルにならないよう、医師による継続的なモニタリングが必要です。
