人間における狂犬病の影響
狂犬病は哺乳類に感染し、中枢神経系を侵す致死性疾患です。ウイルスが脳と脊髄に到達すると、ワクチンや治療は効果がなく、死亡につながります。感染後約10日以内に脳へ侵入することが多く、その間に注射や薬物で治療できる可能性があります。
初期症状
主な症状はイライラ、頭痛、高熱、意識混濁、咬傷部位のかゆみや痛みです。感染は咬傷だけでなく、感染動物の唾液や脳組織との接触でも起こります。潜伏期間は通常2〜12週間で、個人差があります。治療が行われない場合、次第に落ち着きがなくなり、錯乱や過度の興奮、幻覚、不眠が現れます。
中期症状
病状が進行すると、脳が損傷し唾液分泌が増加し、奇異な行動が顕著になります。喉や声帯を制御する部位が侵されるため、喉の痙攣が起こり、飲み込む、話す、呼吸することが困難になります。激しい喉の痙攣は強い痛みを伴い、喉が渇いていても水を飲もうとすると痙攣が誘発されます。
重度症状(末期)
末期になると麻痺、喉筋の痙攣、痙攣発作、譫妄が見られます。意識混濁と興奮が進行し、最終的に昏睡状態に陥り、死に至ります。死因は気道閉塞、痙攣、全身の疲労、広範囲の麻痺などが考えられます。麻痺は最初に感染部位の四肢に現れ、徐々に全身へ広がります。この段階の治療は主に症状緩和と快適さの維持に限られます。
