扁平苔癬(Lichen Planus)の治療と対策

扁平苔癬は、皮膚や口腔に発疹を引き起こす炎症性疾患です。米国皮膚科学会によると、全人口の1〜2%が罹患するとされています。発症は徐々に進行する場合と急激に現れる場合があり、症状は数か月から数年続くことがありますが、平均的には約18か月で自然に寛解することが多いです。

原因

  • 正確な原因は不明ですが、ストレスやC型肝炎ウイルスへの曝露が関与している可能性があります。
  • 遺伝的素因や染料・化学物質への接触もリスク要因とされています。
  • 自己免疫反応やアレルギー反応が関与しているという説もあります。
  • 高血圧、心疾患、関節炎の治療薬が類似症状を引き起こすことがあります。
  • 30歳〜70歳の成人に多く、子供にはまれです。
  • 遺伝性の重症型も報告されていますが、感染性はありません。

症状

  • 主症状はかゆみを伴う発疹で、かゆみは持続的かつ強いことが多いです。
  • 皮膚のほか、口腔、性器、爪、頭皮にも出現します。
  • 小さな丘疹が集まって平坦な赤紫色の斑点(扁平苔癬斑)となり、白い線状の苔癬苔が見られることがあります。
  • 水疱や潰瘍ができることもあります。
  • 口腔内では白い小さな丘疹や細い白線として現れ、皮膚の症状より長期間続くことがあります。
  • 診断には血液検査や組織生検が行われることがあります。

治療

  • 根治は困難ですが、症状の緩和と痒みの抑制が目的です。
  • 局所治療として、ステロイド系クリーム・軟膏、レチノイン酸クリーム、かゆみ止めの包帯や保護材、PUVA療法(光線療法)があります。
  • 口腔内の症状にはリドカイン含有のうがい薬が使用されます。
  • 全身投与薬として、シクロスポリン、経口ステロイド(プレドニゾン)、抗ヒスタミン薬、抗炎症薬が処方されることがあります。
  • 重症例ではレチノイド薬(ソリアタンやネオラ)も検討されます。
  • 約20%の患者は再発することがあります。

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