扁平苔癬(地衣類)の光療法とその他の治療法
-
原因
扁平苔癬は皮膚に炎症と痛みを引き起こす障害性疾患で、主に中年層にみられます。創傷治癒障害とみなされ、損傷部位が再生できないことが特徴です。
多くは原因不明ですが、金、チアジド系利尿薬、ペニシラミン、β遮断薬、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)、ACE阻害薬などの薬剤が引き金となる薬剤性扁平苔癬(いわゆる“e‑病”)があります。
C型肝炎ウイルス(HCV)感染者は、ウイルスによる慢性的な免疫反応が扁平苔癬病変を誘発しやすく、リスクが高まります。
-
治療
- 専門医による診断:資格を有する医師のみが確定診断できます。治療計画は病変の重症度や部位に合わせて個別に策定されます。
- 局所療法:皮膚型扁平苔癬には、クロベタゾール、ハロベタゾール、ベタメタゾン、ジフロラゾンなどの局所ステロイドが推奨されます。患部に1日2回、2〜3週間塗布します。
- 全身療法:広範囲の病変には全身ステロイドが第一選択です。プレドニンを30〜60 mgを1日1回、6週間投与し、続いて4〜6週間かけて徐々に減量します。血圧、血糖、骨密度のモニタリングが必要です。代替としてアシトレチン(30 mgを1日1回、8週間)がありますが、肝機能と中性脂肪の検査が必要です。
- 光線療法(光療法):局所または全身ステロイドに反応しない場合、プソラレン+UVA(PUVA)療法が行われます。週3回、約8週間実施します。ただし、皮膚がんリスクが上昇するため、慎重な評価が求められます。
