多形性紅斑(エリテマ・マルチフォーム)とは何か

概要

多形性紅斑(エリテマ・マルチフォーム)は、主に子どもや若年成人にみられる皮膚疾患です。赤い膿疱や紫色の斑点、時には水疱が出ることがあります。原因ははっきりしていませんが、皮膚や粘膜に免疫複合体が沈着することやヘルペスウイルス感染が関与していると考えられています。

発症の特徴

20代〜30代に多く、男性にやや多い傾向があります。約3分の1の患者が再発を経験します。

分類

多形性紅斑は大きく2つに分けられます。

  • 多形性紅斑(軽症型)
  • スティーブンス・ジョンソン症候群(重症型)

多形性紅斑(軽症型)

患者の約80%がこの形態です。主に手足の背側に紅斑が現れ、軽いかゆみや灼熱感を伴います。通常1〜2週間で自然に治癒します。

スティーブンス・ジョンソン症候群

重症例で、致死率は5〜15%です。皮膚に大きな水疱ができ、口唇や結膜が重篤に障害され、時には内臓にも影響が及びます。

治療

軽症型では特別な治療は不要なことが多いですが、ヘルペスウイルスが関与していると判断された場合は、アシクロビル(商品名:ゾビラックス)やバラシクロビル(商品名:バルトレックス)などの抗ウイルス薬が処方されることがあります。スティーブンス・ジョンソン症候群の場合は、やけど治療と同様の集中管理が必要で、入院しての対症療法が行われます。

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