腸チフスで舌が白くなるのはなぜ?
腸チフスにおける舌の被覆(白苔)の病態
腸チフスは、サルモネラ・エンテリカ・血清型チフィムリウムが引き起こす全身性の感染症です。菌は小腸のリンパ組織に侵入・増殖し、炎症や潰瘍を生じます。その結果、発熱・腹痛・下痢・嘔吐などの症状が現れます。
一部の患者では、舌に白や黄色のコーティングが見られます。主な要因は次の通りです。
毒素の影響
腸チフス菌は毒素を産生し、舌粘膜の細胞を傷つけて炎症を起こし、白苔が形成されます。
脱水
高熱や嘔吐に伴う脱水により口腔が乾燥し、舌表面に汚れがたまりやすくなります。
口腔衛生の低下
病中は口腔ケアが難しくなるため、舌苔が増えることがあります。
治療
腸チフスの治療は、抗菌薬による感染除去と、点滴や経口補液による水分・電解質補給、必要に応じた鎮痛薬などの対症療法です。
感染がコントロールされると、舌の被覆は自然に改善します。重度で改善が見られない場合は、口腔内の二次感染や他の疾患が隠れていないか、医師に相談してください。
