人工呼吸器関連肺炎(VAP)と誤嚥性肺炎の見分け方
はじめに
肺炎の症状は原因菌や肺炎のタイプにより異なります。咳や発熱、頭痛、筋肉痛、倦怠感などが見られます。人工呼吸器関連肺炎(VAP)と誤嚥性肺炎を区別するには、患者の既往歴と臨床所見が重要です。誤嚥性肺炎は胃内容物が肺に吸引されることで起こり、吸気時に異常音が聞こえることがあります。VAPは機械換気を2日以上使用した患者に発生し、耐性菌のリスクが高まります。
診断手順
- 患者の全身評価
徹底した身体診察を行い、既往歴を聴取します。胸部を聴診器で聴き、吸気・呼気時のクラックル音やラ音、泡立つ音など異常があれば追加検査が必要です。
- 胸部X線撮影
胸部X線で肺炎の有無を確認します。経験豊富な放射線科医や呼吸器専門医が所見を評価します。
- 血液培養
血液サンプルを採取し、原因菌の同定を行います。細菌性・ウイルス性のいずれかを特定し、適切な抗菌薬選択につなげます。
- 痰・喀痰の検査
咳や喀痰から採取した標本を培養し、肺炎の原因菌を特定します。VAPは長期換気に伴う耐性菌が多く、誤嚥性肺炎は食物や胃内容物の吸引が主因です。
