緊張性気胸とは何か?
気胸(ききょう)
肺と肺を覆う胸膜の間に空気がたまり、肺が虚脱する状態を気胸と言います。
気胸の原因
外傷(銃弾や刃物による傷)や、肺の外壁や細気道(細気管支)に漏れが生じた場合に自然発症します。肺組織が片側弁のように働き、吸気時に空気が胸膜腔へ流入し、呼気時に戻らないと緊張性気胸となります。呼吸ごとに空気が蓄積し、肺が圧迫されます。
血胸(けっきょう)
胸腔内の大血管が損傷すると血液が肺の周囲にたまり、圧迫して肺が虚脱する状態を血胸と言います。血液は胸膜腔内または胸腔外にたまり、圧迫が強い場合は緊張性血胸となります。
病態の進行
緊張性気胸や血胸は、胸膜腔内の圧力が徐々に上昇し、肺を圧迫します。気胸は通常片側肺に限られますが、血胸は血液が胸膜外に広がりやすく、両側に影響することがあります。
影響
放置すると肺の酸素取り込みと二酸化炭素排出が不足し、呼吸不全に至ります。さらに心血管系の崩壊や最悪の場合は死亡に至ります。
治療法
緊張性気胸の緊急処置は針胸腔穿刺で、胸壁から針を刺して胸膜腔内の空気を抜きます。長期的には胸管を肋間に挿入し、吸引で残存空気を除去します。血胸は出血が原因のため外科手術で止血し、術後に胸管で残血を排除します。
