呼吸抑制の定義と治療法
脳や肺に影響を与える様々な状態は、呼吸抑制(低換気)を引き起こすことがあります。呼吸抑制の治療法や正常な呼吸の回復手段について解説します。
定義
呼吸抑制(低換気)とは、肺を十分に換気できないほど呼吸数や呼吸深度が低下した状態です。
原因
- オピオイド系薬剤への反応
- 脳損傷
- 中毒
- 先天性異常
- 気道損傷
換気治療
米国麻酔科学会(ASA)は、呼吸抑制の治療法として薬物療法と非侵襲的陽圧換気(NIPPV)を推奨しています。NIPPV は、鼻や口に装着するマスクを用いて肺に機械的に換気を補助する方法です。
ナロキソン
2010 年に『Anesthesiology』誌に掲載された研究によれば、オピオイドによる呼吸抑制を逆転させる唯一の薬剤はナロキソンです。
留意点
2006 年の『Anesthesiology』誌の研究では、オピオイド鎮痛薬ブプレノルフィンの作用がナロキソンより長時間続くことが示されています。そのため、必要に応じてナロキソンの持続注入が求められることがあります。
