肺塞栓症はどれくらい一般的ですか?

有病率(Prevalence)

一般集団では、肺塞栓症の有病率は約1,000人あたり1〜2例と推定されています。

深部静脈血栓症(DVT)の既往、最近の手術、長時間のベッド上安静、がんや心不全などの基礎疾患がある高リスク群では、さらに高くなります。

発症率(Incidence)

一般集団における年間発症率も約1,000人あたり1〜2例と見積もられています。

高リスク群では1,000人あたり5〜10例に上ることがあります。

年齢が上がるほど発症率は増加し、特に高齢者に多く見られます。また、妊娠中や産後は女性の発症率が高くなります。

リスク因子

  • 深部静脈血栓症(DVT)
  • 最近の手術や外傷
  • 長時間のベッド上安静
  • がん、心不全、慢性肺疾患などの基礎疾患
  • 肥満
  • 妊娠・産後
  • ホルモン補充療法
  • 喫煙
  • 遺伝性血栓症

主な症状

血栓の大きさや位置により症状は異なりますが、代表的なものは以下です。

  • 呼吸困難
  • 胸痛または胸部不快感
  • 血痰を伴うことのある咳嗽
  • 頻脈(心拍数増加)
  • めまい・ふらつき
  • DVTが同時にある場合の脚の腫れや疼痛

症状が全く現れない「無症候性肺塞栓症」もあります。

診断と治療

診断は臨床所見に加え、CT肺動脈造影や肺換気・血流スキャン、血液検査などを組み合わせて行います。

治療は主に抗凝固薬で血栓の拡大を防ぎ、既存の血栓を自然に溶解させます。重症例では血栓溶解療法や外科的除去が必要になることもあります。

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