肺炎はどのように診断するのか?
1. 身体診察
医師は聴診器で呼吸音を確認します。クラックル音や喘鳴といった異常音は肺炎のサインです。また、胸部や背部を軽く叩く(打診)ことで、肺の実質化があるかをチェックします。
2. 病歴と症状の確認
最近の感染歴や既往症を聞き取り、咳、発熱、胸痛、呼吸困難、痰の有無などの症状を評価します。
3. パルスオキシメトリー
指先に小型のパルスオキシメータを装着し、血中酸素飽和度を測定します。酸素濃度が低い場合は肺炎が疑われます。
4. 胸部X線検査
レントゲン撮影で肺に浸潤(液体や炎症細胞の集まり)があるか確認し、肺炎の有無を判断します。
5. 血液検査
全血球計算(CBC)で白血球数の増加を確認し、感染の有無を示します。C反応性タンパク(CRP)やプロカルシトニンの測定も、細菌性肺炎の診断に役立ちます。
6. 痰培養
痰が出る場合は採取し、培養検査で原因菌やウイルスを特定します。
7. 肺エコー
必要に応じて肺超音波検査を行い、肺内の液体貯留や炎症変化を評価します。
8. 気管支鏡検査・肺胞洗浄(BAL)
細い柔軟なチューブ(気管支鏡)を口または鼻から肺に挿入し、気道を直接観察します。肺胞洗浄では生理食塩水を注入・回収し、肺のサンプルを採取して詳細な分析を行います。
診断に用いる検査は、症状や全身状態、疑われる肺炎のタイプに応じて医師が選択します。
