肺移植を受けたら何が起こりますか?

肺移植は、重篤な肺疾患を抱える患者に対し、ドナーから提供された健康な肺(または肺)を外科的に移植する手術です。全身麻酔下で行われ、手術前後に綿密な管理が必要です。

手術前の流れ

患者は移植適応の有無を判断するため、血液検査や画像診断、精神面の評価など徹底的な検査を受けます。その後、血液型や疾患の重症度、ドナーの適合性などを基に待機リストに登録されます。適切なドナーが見つかるまでの待機期間は個人差が大きく、数日から数年になることもあります。ドナーが決定すると、組織適合性などを詳しく比較し、受容体とドナーのマッチングを行います。

手術中の流れ

全身麻酔と人工呼吸器による呼吸管理のもと、胸部に切開を加えて肺にアクセスします。損傷した肺(または肺)を慎重に摘出し、血管や気道など重要な構造を保護します。その後、ドナー肺を胸腔内に移植し、気道と血管に接続します。全ての縫合が完了したら切開部を閉じ、手術は終了します。手術後は集中治療室(ICU)で厳重にモニタリングされます。

手術後の経過と管理

患者はICUで数日から数週間過ごし、呼吸状態や循環状態を継続的に観察されます。移植肺の拒絶反応を防ぐため、免疫抑制薬が投与されますが、感染症リスクの増大や特定のがん罹患率上昇など副作用も伴います。定期的な外来受診と検査により、肺機能や薬剤の血中濃度をチェックし、長期的な管理を行います。

肺移植は高度に専門的な手術ですが、末期肺疾患の患者にとっては新たな生活の可能性をもたらします。成功率は患者の全身状態、移植チームの経験、術後の自己管理 adherence などに左右されます。

呼吸器疾患 - 関連記事