側弯症手術が必要な理由
側弯症(Scoliosis)は、脊柱が異常に側方へ曲がる状態を指します。上部・首・下部のわずかなカーブはバランス維持に必要ですが、40度以上の側方カーブがある場合は治療が必要です。iScoliosis.comによると、女性の約2%、男性の0.5%が側弯症と診断され、80%以上が原因不明です。多くは子どもに発症します。
手術が推奨されるケース
メイヨークリニックの医師は、子どもの脊柱が40〜50度以上曲がっている場合、手術で矯正し固定(椎体癒合)することを推奨しています。疼痛がある成人や、特定部位に大きなカーブがある場合も手術の対象です。
手術方法
代表的な手術は「後方椎体融合」です。金属ロッドとフックまたはスクリューを脊柱に取り付け、カーブを矯正しながら数箇所の椎体を融合させます。骨が癒合した後も金属は体内に残り、将来の再手術を防ぎます。手術後は脊柱がほぼ真っ直ぐになりますが、初期は可動域が制限され、時間とともに回復します。
早期治療の重要性
早期発症側弯症は成長や肺・心臓機能に深刻な影響を与える可能性があります。手術は6時間程度かかり、入院は約1週間、術後数週間は活動制限が必要です。
2019年頃、メイヨークリニックの外科医は「成長調整可能ロッド」技術を検討していました。カーブの両側にロッドを固定し、中央部を伸長できるようにすることで、成長に合わせて徐々に矯正を進める方法です。
手術の効果と注意点
椎体融合により該当部位の成長は止まりますが、子どもの身長は主に下肢の骨の成長で決まるため、全体的な身長への影響は限定的です。
リスクと合併症
手術は高度で複雑なため、経験豊富な脊椎外科医を選ぶことが重要です。主な合併症は関節炎、疼痛、出血、感染、神経損傷、椎間板変性などです。再手術が必要になるケースは極めて稀です。
