概要

ハマメリスはアメリカ原産の高さ約6メートルの低木(または小樹)で、古くから薬草として利用されています。葉や樹皮を煮沸・蒸留し、アルコールを加えて抽出したエキスは収れん作用があり、組織を引き締めて炎症を抑える効果があります。このため、犬の耳血腫(耳のフラップ内部にできる血液のポケット)に対して外用薬として用いられることがあります。

アルニカとの併用

ハマメリスは、同じく抗炎症作用を持つハーブ、アルニカと組み合わせて使われることがあります。アルニカはキク科の植物で、花から抽出したエキスは外用で炎症を和らげます。一般的な使用例は、まずアルニカを3日間塗布し、その後ハマメリスを2週間続けて使用するというものです。いずれも経口投与はせず、外用のみで使用してください。

使用方法

耳血腫はしばしば耳感染症が原因で、耳の内部から異臭がすることがあります。獣医師の診断で抗生物質投与や血腫の穿刺・外科的除去が行われた後、再感染防止と腫れの軽減を目的としてハマメリスを使用します。アルコール不使用のハマメリスは刺激が少なく、犬が嫌がりにくいです。清潔な布にハマメリスをしっかり染み込ませ、耳のフラップと開口部を優しく拭き取ります。

追加の効果

ハマメリス自体が血腫を直接吸収させるわけではありませんが、アルコールフリーの製品は皮膚を冷却し、収れん効果で組織を落ち着かせます。その結果、犬が掻きむしる回数が減り、血腫が自然に再吸収されやすくなります。掻きむしりを防止するために、エリザベスカラー(首輪)を装着しておくと効果的です。