回虫(ピンワーム)感染の基礎知識
生活史
回虫の生活史は、卵を誤って経口摂取したことから始まります。卵は体内で孵化し、数週間で成虫へ成長します。成虫は小腸と大腸の接合部に移動し交尾し、雌虫は肛門周辺へ移動して夜間に卵を産み付けます。卵は肛門周辺の皮膚に付着し、かゆみを伴うためかきむしることで手や物に付着し、再び口に入ることで感染が広がります。
症状
主な症状は肛門周辺のかゆみです。かくことで二次的な細菌感染を起こすことがあります。感染者全員が症状を示すわけではなく、無症状のケースも多いです。まれに女性では回虫が生殖器に移動し、局所的な炎症を引き起こすことがあります。
外観
回虫は肉眼で確認でき、便や肛門周辺に白色または淡黄色の細長い線状の形で見られます。長さは約2〜5 mmです。同居する家族全員が感染している場合は、同時に治療を行うことが推奨されます。
治療法
治療は比較的簡単で、一般的にはアルベンドゾールまたはメベンダゾールの単回投与が行われます。年齢や体重に応じて用量が調整され、卵の残存を防ぐために2回目の投与を1〜2週間後に行うことが推奨されます。
